8月20日(水)、大学・地域創生プラットホーム香川の事業「わくわく子ども大学」の一環として、本学は「わくわく屋島フィールドワーク」を開催しました。
現場で学び考えることを重視する本学は、内田忠賢教授(地理学)が小学生とその保護者を屋島へ引率し、屋島や高松平野、瀬戸内海の歴史・文化・自然環境について学びました。

源平合戦の有名な場面「那須与一の射的」では、乗馬して射たとあることから、当時、完全な島だった屋島の南半分は浅瀬だったことが分かります。実際、江戸時代以降の干拓により、射的したと伝えられる場所の周辺は、今ではすっかり住宅地となっており、また、高松平野の「おにぎり山」、屋島、五剣山は随分形が違うが、実はどこも同じ地質、地層であること、浸食されやすい花崗岩の上に硬い安山岩が堆積し、頂上の安山岩の量により景観が異なることなどを、現場で説明しました。
そして、明治時代に構想された国立公園は欧米からの外国人観光客をもっぱら意識したため、最初に指定された場所は(実際の指定は昭和初期、屋島や小豆島・寒霞渓など)、彼らに親しみやすい自然景観ばかりでした。