せとうち観光専門職短期大学

観光Web講義


多 昭彦

⑦私の青春18きっぷ 旅プラン(計画編)

 私には今週末にどうしても東京に行かねばならない用事があります。だから「不要」ではないのです。でも時間はあります。夜までに着けばよいので急ぎません。だから「不急」なのです。都道府県を跨ぐ、不要不急の旅行や帰省を中止、自粛せよとおっしゃるのであれば、こういう場合はどうすれば良いのか、明確にお答えいただきたい。何も具体的な根拠やデータを示さず、言葉だけで問題を解決しようとする者の空虚な言葉はもう聞き飽きたと多くの国民が思っているのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。とは言え、そんな答えが返ってくるはずもありません。最後はすべて自己責任です。

 私だって、新型コロナウイルス感染症にかかるわけにはいかないし、ましてや、家族に感染させるわけにはいかないので、熟慮に熟慮を重ねた結果、下記のとおり、万全の対策をして今回は出かけたいと思っています。

     6:42 中央本線 高蔵寺駅 発

     7:40      中津川駅で乗り換え(乗り換え時間の間にトイレで手洗い)

     9:17      奈良井駅 着(手洗い)

     【『重要伝統的建造物群保存地区 中山道 奈良井宿』を観る、歩く、学ぶ】

    11:27      奈良井駅 発(手洗い)

    11:58      塩尻駅で乗り換え(乗り換え時間の間にトイレで手洗い)

    13:47      甲府駅 着(手洗い)

     【『甲州夢小路』を観る、歩く、学ぶ】

    14:46      甲府駅 発(手洗い)

    16:34      高尾駅で乗り換え

    17:17 中央線 新宿駅着(この先は個人情報につき省略。)

 混雑を避けるため、早朝に出かけたいと思っています。この頃は5時には日が昇るので、外は十分明るいです。まずは、岐阜県を経由し、中津川まで行きます。中津川で乗り換え、電車が進むにつれて、徐々に木曽路の風景が目の前に現れてくると思います。(楽しみ!)

 以前にこの場でもご紹介した『重要伝統的建造物群保存地区 中山道 奈良井宿』(長野県塩尻市)が今回のメインの場所となります。〔以前の記事は、私個人のホームページ(☆ 寅さんと伝統的建造物群保存地区 – 文化財と観光を考える会 (pigboat.jp))に掲載しておりますので、よろしければご参照下さい。また、詳細については下記の図をクリックして、奈良井宿観光協会のサイトにアクセスしてください。)

 奈良井宿は、奈良井駅からJRの線路に沿って、約1kmに渡る日本最長の宿場であり、その街並みが整備・保存されていますので、青春18きっぷの旅には持って来いだと思います。電車の本数が少ないので、その間をうまく利用して約2時間の間に、街並みや二百地蔵、木曽の大橋などを見学する予定です。余裕があれば、塩尻市の名産品のワインを買って、電車の中でちびりちびりとやるのも乙ですね。(もちろん一人で、マスク飲みを徹底して、周囲にご迷惑をかけません。)

 奈良井から2時間20分ほどで甲府駅(山梨県甲府市)に着きます。普通列車の普通席に2時間以上座っていると腰が痛くなったり、足の血行が悪くなったりする可能性がありますので、甲府駅で小休止。その間に、甲府駅から徒歩で約1分の『甲府夢小路』に寄りたいと思います。

 『甲府夢小路』は、江戸情緒が息づく、明治、大正、昭和初期の甲府城下町を再現したものだそうで、「甲府城下町を再現した甲州夢小路は、移築した古民家や蔵、倉庫など、昔の建築様式を取り入れた店舗が立ち並ぶ、レトロな雰囲気のショッピングエリアです。敷地内には、ワインやアクセサリー、和紙など山梨の伝統工芸品を扱うショップや、県産食材を味わえるレストラン、美術館などがあり、山梨の技や味、文化を楽しめます。石畳の路地や、明治初期に取り壊されるまで、200年以上にわたり時刻を知らせていた「甲府 時の鐘」も再現され、小江戸の情緒があふれる街並みを散策できます。」(甲府市観光協会公式サイトより、原文のまま掲載)という説明文に惹かれて、途中下車することにしました。

 高尾駅から新宿駅を経由して、目的地へと向かいます。ここからは二重マスクで、余計なところには寄らず、なるべく混雑を避けて、電車の中では人に背を向けて(あるいは下を向いて)、とっとこ帰ります。

 以上が今回の私の計画です。途中、説明申し上げたような感染対策を徹底いたしますので、小池知事、長崎知事、阿部知事、古田知事、大村知事(以上、順不同)におかれましては、何卒、通行をご許可くださいますようお願い申し上げます。

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