刊行に際して
今年は、厳しい寒さと春のような陽光が交互にくる不思議な冬でした。せと短は開学から3年たとうとしており、初めての卒業式が3月19日に挙行されます。
第4クォーターの間、せと短生は、実習や「せとうちカフェ2024」への参加など、様々な場所で頑張った3か月間でした。今回はそんなキャンパスライフを紹介します。
直島と言葉
元来、芸術が好きで個人的に直島に訪れたり、本学の「せとうち観光アート論」を受講したりと直島の現状やこれからの観光について理解を深める機会が多くありました。
私は今、直島のベネッセハウスミュージアムでアルバイトをしています。業務内容は主にチケット販売、館内監視・清掃、作品のメンテナンスです。コロナウイルスが第5類感染症に移行され、現在ベネッセハウスミュージアムの来館者の6割はインバウンドです。
私は英語が得意とは言えません。アジア圏の言葉も簡単な会話で精一杯です。しかし、ここで過ごしているとインバウンドから「あなたはこんな素敵な場所で働けて幸せね」「素敵な美術館だった」と言っていただくことが多くあります。これらの言葉に「Thank you」としか答えられないのが悔しく感じていました。他にも作品についての質問をされると難しい単語を伴うため、うまく伝えられないときはもどかしさを感じていました。少しでもインバウンドとのコミュニケーションをスムーズにしたいという思いから、今は複数の国の言語を勉強しています。努力の甲斐あって、アルバイトを始めた当初よりインバウンドとのコミュニケーションは「悔しい」より、「楽しい」と感じることが増えました。
国内外の多くの人と出会えるこのミュージアムでの経験は、私に大きな成長をもたらせてくれます。これからはもっと多くの国の人と円滑なコミュニケーションが取れるよう励んでいきます。
(3年・東のどか)
北陸探検記
僕らは和倉温泉(石川県)の加賀屋に実習に行ってきました。実習の合間の休日にいろいろ食べた美味しかったものを紹介します!
「ごはん処一歩」海せん丼と海老ふらい定食
新鮮な美味しい具材がドッサリ盛られた海鮮丼と海老フライ。海鮮1つ1つが大ぶりで食べ応え抜群です。お味噌汁、茶碗蒸しも海鮮入りでダシがしっかりと効いていました!これで1600円ということが信じられますか??地元の人から愛される理由がわかるお店です。
「能登ミルクファクトリー」各種ジェラート
能登いちごや加賀棒茶、時にはお味噌まで、地元の食材にこだわったジェラートが楽しめるお店です。その中でも「能登ミルク」はあっさりとしつつも飽きの来ない味わいで、イチ押しのフレーバー。店内はお洒落で雰囲気が良く、実習中に何度も通った、思い入れのあるお店です。
今は訪問が難しいですが、どちらも必ずまた伺いたいと思っているほど大好きなお店です。皆さんも機会があればぜひ行ってみてください!
(2年・露原令士・山田華)
かもめ新聞ースポーツ交流会編ー
12月1日、せとうち観光専門職短期大学主催の「せとうちスポーツ交流会」を開催することになりました。私は実行委員会に入り、当日のスケジュールやどんな競技をするのかなどの会議をして、パン食い競争、バレーなど計10競技を行うことを決めていきました。
最後の会議も終わり、「スポーツ交流会」当日になりました。競技の中には、トーナメントで優勝者を決めるものもあったので、先生や事務局の方、違う学年の子と当たって勝負をしたり、逆にペア競技では優勝するために協力をしたりと、今まで親交がなかったたくさんの方と交流ができました。「この人こんなにはしゃぐんだ!」「この先生ガチやん!?」など、いろんな方の新たな一面を見ることができて楽しかったです。実行委員は大変だったけれど、競技中のみんなの笑顔や楽しかったと言ってもらえたことが、頑張ってよかったなと思う瞬間でした。
この「せとうちスポーツ交流会」が始まったきっかけは学生のやりたいといった声です。せとうち観光専門職短期大学の職員さんは、学生がやりたいと言ったら応援してくれ、一緒になってはしゃいでくれる方たちばかりです。
「せとうちスポーツ交流会」の他にもたくさんの行事や、これからしようと計画していることがたくさんあります。皆さんも、せと短で一緒に盛り上がりませんか。
(2年・渡邉早紀子)
にし阿波で学んだこと
私は2年次に実施された「臨地実務実習Ⅱ・Ⅲ」で、徳島県三好市にある「一般社団法人そらの郷」でお世話になりました。そらの郷は「にし阿波」と呼ばれる、徳島県西部エリア(美馬市、三好市、東みよし町、つるぎ町の二市二町)の観光地域づくりを行う組織です。主な事業内容としては、「中高生の教育旅行としての農家民泊」、「外国人観光客向けツアーの受け入れ」、「地域での体験コンテンツの造成」などといった地域の観光に関する事業に幅広く取り組んでいます。
実習では教育旅行と観光地域づくりのどちらの分野の業務も経験させていただきました。その中でも印象に残った業務内容は、各種イベントのお手伝いです。
イベントでは、「千年のかくれんぼ」という地域の物産ブランド商品を販売したり、にし阿波の人々が主催する体験プログラムイベント「あわこい」のPRをしたりしました。イベント出店に向けてポップやチラシの作成といった準備に取り組みましたが、納得がいくように完成させられなくて大変でした。この経験をとおして、たくさんの時間と労力をかけてイベントは成り立っているのだと実感できました。
イベント当日に自分が準備したものが実際に使われているところを見た時には役に立つことができたと感じて嬉しくなりました。そして、実習先の方々と協力して一つのイベントをやり遂げたということに対して、やりがいと達成感を得ることができました。仕事の楽しさとはこういうことなのかもしれないなと感じました。
実習をとおしてそらの郷は、地域の魅力だけでなく、そこに住んでいる人を活かした取り組みをしていることが分かりました。また、実習先の皆さんの業務を体験させていただいて仕事の楽しさや大変さを実感することができました。実習に行くまでは、にし阿波に行ったことがなかったのですが、実際に住んでみたことで、自然の豊かさや地域に関わる人々の温かさといった地域の魅力を知ることができて、大好きな場所となりました。そして実習先の方々はとても親切で、お忙しい中であってもいつも気にかけてくださったのが本当にありがたかったです。
実習で学んだことを基に、いつか自分の地元や大好きな地域に恩返しのようなことができるよう、これから自分なりの観光の知見を深めて、それを活かした行動を起こしていきたいです。
(2年・東桜子)
グルメで語る!せと短准教授石床先生
事務局を覗いてみた
12月1日に「第1回せと短スポーツ大会」が開催されました。スポーツ大会の企画から準備、当日の運営まで、学生が主体となったイベントで、種目はフリースロー、ぐるぐるバット、パン食い競争、バトミントンなど全10種目あり、スポーツをとおして学生・教職員の親睦が深まるとても楽しいイベントでした。スポーツ大会実行委員の学生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
そんな素晴らしいイベントだったのですが、私がやらかしてしまいました。バレーボールでレシーブをしたときに変なこけ方をして、右足の腓骨という骨を骨折…。
それ以降、松葉杖生活を続けています。みんなでスポーツをすることの楽しさを実感したと同時に、この歳で骨折したら治りが遅いということを知りました。
「せと短スポーツ大会」は学生主体の恒例イベントとしてこれからも是非続けてほしいですが、参加する教職員は年齢を考えて私のようにハッスルしすぎないように注意しましょう。
(広報課・木村将士)
2024年2月29日
屋島のふもと