『カモメ通信2号』完成しました | せとうち観光専門職短期大学|業界最先端の学術と実務を学べる

せとうち観光専門職短期大学

ニュース

『カモメ通信2号』完成しました

刊行に際して

3月も下旬となり、寒さもだいぶ和らいで、暖かい日が増えてきました。
せとうち観光専門職短期大学が開学して、2年が過ぎようとしています。
4月には、3期生となる新入生が入学してきます。1期生はついに最終学年である3年生になります。
せとうちカモメ通信2号でも、1号に続き、せと短でのキャンパスライフについて紹介していきます。

大学祭「青海波祭」を終えて

大学祭チラシ

 はじめての学生が主体となって行う行事だったため、うまく準備が進まないことが多くありました。盛り上げるためのアイディアが出てくる一方で、実行に移すための時間や人数が限られるため、準備はかなり苦労した覚えがあります。有志達に声をかけて何とか人数を押さえて本番を迎えることができました。
 前日の夜に準備する時間が青春を感じることができました。大変なことももちろんありましたが振り返ると楽しいと思える学園祭でした。
(大学祭副実行委員長2年・東のどか)

 大学祭当日まで、来客があるのかどうかすごく不安でしたが、たくさんの方が来てくださいまし
た。何度も試作を行った焼きそばも完売し、喜んでくださる方々の笑顔を見て、開催してよかった
なと思いました。完璧にできたとは言い切れませんが、それなりに上手にできたのではないかと感
じています。最後の最後まで、たくさんの方の力を借りて開催することができました。今回の青海
波祭で起きたことすべてが、次の青海波祭に繋がるといいなと思います。
(大学祭実行委員長2年・上枝花楓)

穴吹トラベルとのコラボ旅行プラン
「やしまーる×あじまーる×ぐるめーる」
の企画

 今回、穴吹トラベルとのコラボで旅行ツアーを企画しました。最初にこのお話を頂いたのは、昨年の夏休みに入る直前で、谷崎先生からのお誘いでした。私は、旅行することや旅程を組むことが好きで旅行会社で働いてみたいと思っていたので、迷うことなく参加を伝えました。
 その後、プロジェクト内容を確認したところ、巡る場所が屋島・牟礼・庵治と、限られた場所で、目的地を考えるのに少し戸惑いました。私は香川県に来たばっかりだったので、あまり土地勘もなく、知識がないことに不安を感じました。
 しかし、幸いなことに、香川県在住の叔父と庵治竜王山公園に行ったことがあり、そこで見た景色やモニュメントが印象に残っていました。ここなら楽しんでもらえると思い、話題になっていた新しい観光施設と合わせて、ツアープランを組んでみました。

 8月末に、ZOOMで一回目の打ち合わせがありました。穴吹トラベルの担当者さんから企画概要を聞いたところ、「持続可能な観光」というテーマでした。事前に自分が想定していたプランと合っているか分かりませんでしたが、提案してみたところ良い反応をいただけて、基本的には当初考えていたプランで進めることになりました。
 プロである担当者さんのご意見も参考に、「庵治竜王山公園→やしま―る→四国村→昼食(国際ホテルでコース料理)→学校で漆器体験」という具体的なコースが決まりました。2022年は瀬戸芸の開催年だったため、アート×持続可能な観光というコンセプトでうまくコースを組むことができました。その後、下見に行き実際にコースを回りましたが、初めて訪れる場所もあって、とても楽しかったです。
以前の打ち合わせの際に、ツアーに同行できることは聞いていましたが、当日の4日前の最後の打ち合わせで、当日は添乗員補助をしてみないかと担当者さんから言われ、せっかくなのでやってみようと思い引き受けました。そのため、家に戻ってからすぐにガイドの内容をまとめました。
 当日になり、参加者・添乗員と一緒にツアーをめぐりました。1回だけではなく、モニターツアー含め、3回実施されたツアーのすべてに同行しました。その際に、添乗員補助として参加したため、ゲストからホストに立場が変わることで緊張や不安がありましたが、降車までにお客様に挨拶した際、「楽しかった」「こんなところに初めてきた。連れてきてありがとう」などの言葉をいただき、自分が企画したプランを楽しんでくれて、とても嬉しかったです。また、ご年配の参加者が多かったことから、四国村を訪れた際、「懐かしい」、「うちの実家にあった」などと感想をいただき、自分にはない感覚だったので、新鮮でした。
 今回のツアー企画プロジェクトで、添乗員という仕事の魅力を感じました。また、このような機会があれば、ぜひ新入生と一緒にプランを作ってみたいと思います。
(1年・山名遥人)

読書探訪

 この新書、手に取りづらいタイトルですが、内容は至ってまじめです。私の専門は人文地理学ですが、湯澤さんはそれをもじってサブタイトルに「人糞地理学」と付けています。つまり、本書は、地理学の視点からウンコが今のような汚いものとされるようになった理由や、古今東西の人糞利用の違いや問題あるいは工夫について明らかにしています。なので、内容は実に多岐にわたります。たとえば、第二章「世界がウンコに求めているもの―一番身近なSDGs」では、現代のケニアにおけるトイレや衛生の問題が扱われます。そして、屎尿を肥料として利用するために、現地で日本人が開発した「循環型無水トイレ」という興味深い事例が紹介されています。第三章「宝物としてのウンコ―近世日本の下肥」では、近世の農業技術書を用いて、肥料としての屎尿利用の普及を手短に説明してくれます。身近な排泄物を考えることは、循環型社会について考える良い機会になるように思います。そして、今現在だけでなく、歴史の中で考えることで、あるいはローカル・ナショナル・グローバルな複数の地理的スケールで考えることで、より深くSDGsについて考えることができるのではないでしょうか。
(准教授・吉田雄介)

事務局を覗いてみた

 私の仕事は、本学の学生が快適に学ぶことができる環境をつくることと、教職員等が心地よく働ける空間をつくることです。それは物理的に物を新しくするというだけではなく、みんなが円滑に教育・研究に集中できるように全体のバランスをとりながら改善を実行することです。
 何より、学生の「やりたい」を応援したいと思っています。ご提案などございましたら、是非お声掛けください。
(事務局・原田栄二)

2023年3月24日
屋島のふもと・409号室

← 一覧へ戻る