まちづくりに関わる仕事12選|【高校生向け】仕事内容と必要なスキルがわかる完全ガイド
「地元を元気にしたい」
「旅行で訪れた地域に関わる仕事がしたい」
という想いがあっても、
「具体的にどんな仕事があるの?」
「どうすればその仕事に就けるの?」
と、進路に悩んでいませんか? まちづくりと一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたるため、全体像が見えにくいのは当然です。
でも、安心してください。この記事では、まちづくりの仕事の全体像から、文系・理系それぞれの具体的な職種、必要なスキル、そしてあなたの夢を叶えるための進路選びまで、網羅的に解説します。観光と地域創生のプロを育てる「せとうち観光専門職短期大学」が、高校生の皆さんにわかりやすくガイド。あなたの「好き」を仕事にするための一歩を、ここから踏み出しましょう。
まずは全体像をチェック!まちづくりの仕事は大きく2種類に分けられる
まちづくりの仕事は、アプローチの方法によって大きく2つのタイプに分けられます。それは、地域の魅力を企画やイベントで引き出す「ソフト」な仕事と、快適な暮らしの土台となる建物や交通を整備する「ハード」な仕事です。まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
地域の魅力を引き出す「ソフト」な仕事(企画・運営・PR)
ソフトな仕事は、その地域が持つ歴史や文化、食、自然といった目に見えない魅力を掘り起こし、新しい価値を加えて発信する仕事です。例えば、以下のようなものが当てはまります。
- 地域の特産品を使った新しいスイーツを開発する
- 歴史的な街並みを活かした観光ツアーを企画する
- SNSやウェブサイトで地域の魅力をPRする
- 移住者を呼び込むためのイベントを開催する
アイデアやコミュニケーション能力を活かして、人と人、人と地域をつなぎ、にぎわいを生み出すのが得意な仕事と言えます。
快適な暮らしの土台を作る「ハード」な仕事(計画・設計・開発)
ハードな仕事は、人々が安全で快適に暮らせるための理的な環境を整える仕事です。(ここで言う「ハード」とは、仕事の厳しさを指すのではなく、物理的な側面や基盤を意味します。)道路や公園、商業施設、住宅など、まちの骨格を作ります。
- 駅前の再開発計画を立てる
- 地域のシンボルとなる建物を設計する
- 災害に強いまちを作るためのインフラを整備する
- 人々が憩える公園や広場をデザインする
専門的な知識や技術を基に、長期的な視点でまちの未来図を描き、形にしていくスケールの大きな仕事です。
【簡単診断】あなたは企画派?計画派?向いている仕事のタイプを見つけよう
自分はどちらのタイプに近いか、簡単な診断でチェックしてみましょう。当てはまる項目が多い方が、あなたの得意な分野かもしれません。
企画派(ソフト)かも?
□ 人と話したり、協力したりするのが好き
□ 新しいアイデアを考えるのが楽しい
□ イベントや文化祭の企画で盛り上がるタイプ
□ SNSで情報発信をするのが好き
□ 地域の歴史や文化に興味がある
計画派(ハード)かも?
□ コツコツと物事を進めるのが得意
□ パズルやプラモデル作りが好き
□ 地図や設計図を見るのが好き
□ 長期的な視点で物事を考えられる
□ 数学や物理などの理系科目が得意
どうでしたか?もちろん、これはあくまで目安です。まちづくりでは、ソフトとハードの両方の視点が欠かせません。次の章からは、それぞれの具体的な仕事内容を詳しく見ていきましょう。
【文系向け】企画力や発想力で地域を盛り上げる仕事7選
ここからは、コミュニケーション能力や企画力を活かして地域を元気にする、文系の方に特におすすめの仕事を7つ紹介します。
観光プランナー・DMO職員
仕事内容
地域の魅力を活かした旅行ツアーの企画や、観光客を呼び込むための戦略を立てる仕事です。DMO(観光地域づくり法人)は、地域全体の観光をマネジメントする組織で、自治体や民間企業と連携しながら、イベントの企画や情報発信などを行います。
やりがい
- 自分の企画で多くの人が地域を訪れ、喜んでくれる
- 地域の隠れた魅力を発見し、発信できる
- 地域の人々と協力して一体感が生まれる
大変なこと
- 関係者(行政、住民、企業など)との調整が多い
- 旅行シーズンのオンオフが激しい場合がある
どんな人に向いているか
- 旅行が好きで、企画を考えるのが好きな人
- 人とコミュニケーションをとるのが得意な人
- 地域の魅力を自分の言葉で伝えたい人
地域おこし協力隊
仕事内容
都市部から地方に移住し、自治体の委嘱を受けて地域協力活動を行う仕事です。特産品の開発・販売、移住促進のサポート、情報発信など、活動内容は地域によってさまざま。任期は概ね1〜3年です。
やりがい
- 地域に深く入り込み、住民の一員として活動できる
- 自分のアイデアを形にしやすい
- 任期終了後にその地域で起業する道もある
大変なこと
- 地域独特の文化や人間関係になじむ必要がある
- 収入が不安定な場合がある
どんな人に向いているか
- 知らない土地に飛び込むチャレンジ精神がある人
- フットワークが軽く、自ら行動できる人
- 地域の人々とじっくり関係を築きたい人
イベントプランナー
仕事内容
地域のお祭りや音楽フェスティバル、マルシェなど、人々が集まるイベントを企画・運営する仕事です。コンセプト作りから会場の手配、広報、当日の運営まで、すべてを取り仕切ります。
やりがい
- 多くの人の笑顔を間近で見ることができる
- イベントを通じて地域の知名度を上げられる
- 無事に成功させた時の達成感が大きい
大変なこと
- 準備期間が長く、体力的にハード
- 天候など、予測できないトラブルへの対応が必要
どんな人に向いているか
- 人を喜ばせたり、楽しませたりするのが好きな人
- リーダーシップを発揮してチームをまとめるのが得意な人
- 細かなタスク管理や準備をコツコツできる人
商品開発・マーケティング
仕事内容
地域の特産品(農産物、工芸品など)を使って新しい商品を企画・開発したり、その商品が売れるための仕組み(パッケージデザイン、価格設定、販売戦略)を考えたりする仕事です。
やりがい
- 自分の手がけた商品がお店に並び、ヒット商品になる可能性がある
- 地域の農家や生産者の所得向上に貢献できる
- 地域のブランドイメージを高めることができる
大変なこと
- 市場のニーズを正確に把握する必要がある
- 売上が直接評価につながるプレッシャーがある
どんな人に向いているか
- 「食」や「ものづくり」に興味がある人
- トレンドに敏感で、情報収集が好きな人
- データ分析など、論理的に物事を考えるのが得意な人
NPO・ソーシャルビジネス職員
仕事内容
子育て支援、環境保全、空き家活用、福祉など、特定の社会課題の解決を目的として活動する非営利団体(NPO)や企業(ソーシャルビジネス)で働く仕事です。行政だけでは手の届かない、きめ細やかなまちづくりを担います。
やりがい
- 社会貢献しているという実感を得やすい
- 自分の信念や価値観に基づいて仕事ができる
- 地域に深く根ざした活動ができる
大変なこと
- 資金繰りが厳しい団体もある
- 限られた人員で多くの業務をこなす必要がある
どんな人に向いているか
- 解決したい社会課題が明確にある人
- 利益だけでなく、社会的な価値を追求したい人
- 多様な人々と協力して物事を進められる人
編集者・ライター
仕事内容
地域の魅力を伝えるフリーペーパーやウェブメディア、観光パンフレットなどの記事を企画・取材・執筆する仕事です。地域の面白い人やお店、イベントなどを発掘し、文章や写真でその魅力を伝えます。
やりがい
- 自分の書いた記事で、地域のファンを増やすことができる
- 普段は会えないような人にインタビューできる
- 文章力や表現力を仕事にできる
大変なこと
- 常に新しいネタを探し続ける必要がある
- 締め切りに追われることが多い
どんな人に向いているか
- 文章を書くことや、情報を集めることが好きな人
- 好奇心旺盛で、いろいろなことに興味を持てる人
- 人の話を聞き出すのがうまい人
公務員(観光・地域振興課など)
仕事内容
市役所や県庁などの職員として、まちづくりに関わる仕事です。観光振興、商工振興、移住定住促進、文化振興など、さまざまな部署で地域の活性化を目指す政策の企画・実行を担います。
やりがい
- 地域全体を良くするという、大きな視点で仕事ができる
- 安定した身分で、長期的にまちづくりに関われる
- 幅広い分野の業務を経験できる
大変なこと
- 数年ごとに部署異動がある
- 議会対応や住民への説明など、調整業務が多い
どんな人に向いているか
- 特定の分野だけでなく、幅広く地域に貢献したい人
- 公平性や公共性を重視して働きたい人
- 安定した環境でコツコツと仕事に取り組みたい人
【理系向け】専門知識でまちの未来を描く仕事5選
次に、数学や物理などの知識を活かし、まちの骨格を作る理系向けの仕事を5つ紹介します。
都市開発コンサルタント
仕事内容
国や自治体、民間企業などから依頼を受け、まちづくりの専門家としてアドバイスや計画策定のサポートを行う仕事です。交通計画、環境アセスメント、防災計画など、扱う分野は多岐にわたります。
やりがい
- 自分の専門知識が、まちの未来を大きく左右する重要な計画に活かされる
- 複数の関係者と協力し、複雑な課題を解決していく達成感がある
- 大規模なプロジェクトが成功した際の社会貢献を実感できる
ディベロッパー(不動産開発)
仕事内容
大規模な宅地造成や、駅前の再開発、商業施設の建設など、まちの新たな価値を創造するプロジェクトを手がける仕事です。土地の仕入れから企画、設計、建設、販売までを一貫してプロデュースします。
やりがい
- 何もない土地に、新しいまちや施設を創造するダイナミックさがある
- 自分が手がけた建物や街区が、多くの人に利用され、にぎわいを生む
- まちのランドマークとなるような、記憶に残る建築物を生み出せる
ゼネコン(建設会社)
仕事内容
ディベロッパーや行政が計画した建設計画を、実際に形にする仕事です。高層ビルやダム、道路、鉄道など、大規模なインフラ整備を担い、社会の基盤を支えます。
やりがい
- 巨大な構造物が完成した時の達成感は格別
- 地図に残る仕事、社会の基盤を支える仕事に携われる
- チームで協力し、困難な課題を乗り越えていく喜びがある
建築士・設計士
仕事内容
住宅や公共施設、商業施設など、さまざまな建物の設計を行う仕事です。デザインの美しさはもちろん、安全性や機能性、周辺環境との調和などを考慮して、人々の暮らしの舞台を創造します。
やりがい
- 自分のデザインした建物が実際に建ち、多くの人に利用される
- クライアントの夢や理想を形にする喜びがある
- 機能性、安全性、美しさを追求し、創造性を発揮できる
公務員(都市計画・土木課など)
仕事内容
市役所や県庁などで、技術職としてまちづくりに関わる仕事です。都市計画マスタープランの策定や、道路・河川・公園の管理・整備、建築確認など、専門知識を活かして住民の安全で快適な暮らしを支えます。
やりがい
- 住民の安全と快適な生活を、専門知識で直接支えられる
- 長期的な視点でまちの発展に貢献できる
- 公平な立場で、まち全体の利益を考えて仕事ができる
まちづくりの仕事に就くために必要なスキルや資格は?
まちづくりに関わる仕事に就きたいと思ったとき、どんなスキルや資格が必要になるのでしょうか。ここでは、文系・理系問わず役立つスキルと、持っていると有利になる可能性のある資格について解説します。
臨地実務実習文系・理系問わず役立つ共通スキル3つ
まず、職種に関わらず、まちづくりの仕事で共通して求められる3つのスキルを紹介します。
コミュニケーション能力
まちづくりは、決して一人ではできません。地域の住民、行政、企業など、さまざまな立場の人と協力して進める必要があります。相手の意見をしっかりと聞き、自分の考えをわかりやすく伝える力が不可欠です。
企画力・課題解決能力
「観光客が少ない」「空き家が増えている」など、地域が抱える課題を見つけ出し、その解決策を考える力が求められます。現状を分析し、新しいアイデアを生み出し、それを具体的な計画に落とし込む力が必要です。
情報発信力
どんなに素晴らしい企画や商品も、その魅力が伝わらなければ意味がありません。SNSやウェブサイト、イベントなどを通じて、地域の魅力を効果的にPRする力は、現代のまちづくりにおいて非常に重要です。
あると有利?まちづくり関連の資格一覧
まちづくりの仕事に「この資格がなければ就けない」というものはほとんどありません。 しかし、特定の分野で専門性を示すために、持っていると就職や仕事の幅を広げる上で有利になる資格もあります。
ソフト(企画・観光)系
・旅行業務取扱管理者
・観光英語検定
・地域調査士
・販売士
・ハード(計画・建設)系
・技術士(建設部門)
・建築士(一級・二級)
・宅地建物取引士
・土木施工管理技士
【重要】資格よりも大切な「実践経験」の積み方とは?
資格も大切ですが、企業や自治体がそれ以上に重視するのが「実践的な経験」です。なぜなら、まちづくりは現場で起こる予測不能な課題に対応する力が求められるからです。
高校生の皆さんには、ぜひ地域のイベントにボランティアとして参加したり、地域の課題について自分なりに調べてみたりすることをおすすめします。
そして、大学や専門学校に進学したら、インターンシップや実習に積極的に参加しましょう。
例えば、せとうち観光専門職短期大学では、3年間で合計3ヶ月以上、DMOや旅行会社、ホテルといったまちづくりの最前線で働く「臨地実務実習」が必修です。現場でプロと一緒に働く経験は、座学で学ぶ知識を本物のスキルに変え、何よりも大きな自信につながります。
「好き」を仕事に!まちづくりを学べる進路の選び方
まちづくりを学ぶための進路は、大きく分けて「4年制大学」「専門学校」そして「専門職短期大学」の3つがあります。それぞれの特徴を知り、自分に合った進路を見つけましょう。
4年制大学で理論を深く学ぶ(社会学部、観光学部など)
4年制大学では、社会学、経済学、地理学、観光学など、幅広い学問分野からまちづくりについて深く理論的に学ぶことができます。4年間という時間を使って、じっくりと自分の興味を探求したい人に向いています。
専門学校で特定のスキルを磨く
専門学校では、観光、ホテル、デザインなど、特定の職業に直結するスキルを短期間で集中的に学びます。就職したい職種が明確に決まっていて、いち早く専門技術を身につけたい人におすすめです。
理論と実践を両立!「専門職短期大学」という新しい選択肢
「大学で理論も学びたいけど、専門学校のように実践的なスキルも身につけたい…」
そんなあなたにぴったりなのが、「専門職短期大学」という新しい学びの形です。
せとうち観光専門職短期大学は、まさにこの「理論」と「実践」の“いいとこ取り”をした学校です。
せとうち観光専門職短期大学の最大の強みは、3年間で合計3ヶ月以上にもおよぶ「長期臨地実務実習」です。実際の企業で働くことで、学校の授業だけでは得られない課題解決能力やコミュニケーション能力を養うことができます。
また、卒業時には公的な学位である「短期大学士(専門職)」が授与されるため、「短大卒」として就職活動ができたり、4年制大学の3年次に編入したりと、将来の選択肢が広がるのも大きな魅力です。
まちづくりの仕事に関するよくある質問(Q&A)
最後に、まちづくりの仕事に関して高校生の皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。
自分が企画したイベントに多くの人が集まったり、開発した商品が「おいしい」と評判になったりした時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。また、地域の人々と一体となって目標を達成する過程にも、大きなやりがいを感じられます。
一般的に、公務員や大手ディベロッパー、ゼネコンなどは安定した収入が期待できます。一方で、NPO職員や地域おこし協力隊などは、収入面よりもやりがいを重視する働き方になることもあります。まずは自分がどんな形でまちづくりに関わりたいかを考え、それに合った働き方を選ぶことが大切です。
とくに地域おこし協力隊は、学歴や職歴を問わず、地域への熱意を重視して採用されることが多いです。また、民間企業でも、未経験者歓迎の求人や、ポテンシャルを重視した採用を行うところは少なくありません。「地域に貢献したい」という強い想いと、新しいことを学ぶ意欲があれば、道は必ず開けます。
まとめ
この記事では、まちづくりの仕事について、ソフトとハードの2つの側面から具体的な職種、必要なスキル、そして進路の選び方までを解説してきました。
まちづくりの仕事は本当に多岐にわたり、文系・理系を問わず、あなたの「好き」や「得意」を活かせる場所が必ずあります。
「地域に貢献したい」というあなたのその素晴らしい想いを、ぜひ具体的な行動に移してみてください。まずは、この記事で興味を持った仕事について、さらに詳しく調べてみることから始めてみましょう。
この記事で紹介したような、地域の魅力を引き出す企画やマーケティングを実践的に学びたいと思いませんか?
せとうち観光専門職短期大学では、3年間で合計3ヶ月以上の「臨地実務実習」を通して、座学だけでは学べない本物のスキルが身につきます。まずはオープンキャンパスで、未来の先輩や先生の話を聞いてみませんか?
あなたの熱い想いを、私たちは全力で応援します。
観光地域創生クラス
3年制 観光振興学科 2年生の選択