旅行代理店の仕事内容がわかる完全ガイド|就職に向けた進路選びの疑問も解決
旅行が好きで、将来は旅行に関わる仕事がしたい高校生のあなたへ。
旅行代理店の仕事って具体的に何をするんだろう?就職にはどんな進路があるの?将来性はどうなんだろう?そんな疑問を抱えていませんか?
この記事では、旅行代理店のリアルな仕事内容から、あなたに合った進路の選び方、そして業界の未来まで、分かりやすく解説します。
あなたの「好き」を「仕事」に変えるための第一歩として、ぜひこの記事を読んでみてください。
旅行代理店とは?仕事の全体像をサクッと解説
まず、「旅行代理店」という言葉の基本的な意味から押さえておきましょう。旅行業界には似たような言葉がいくつかありますが、それぞれの役割を知ると、仕事の全体像がグッと理解しやすくなります。
旅行に関わる会社は、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの役割と関係性は以下の通りです。
簡単に言うと、メーカーである「旅行会社」が作った商品を、お店である「旅行代理店」がお客様に売る、という関係です。ただし、大きな会社では「作る」部門と「売る」部門の両方を持っている場合も多くあります。
旅行代理店は、どうやって利益を上げているのでしょうか。主な方法は2つです。
1.
販売手数料
旅行会社や航空会社、ホテルなどが作った商品を販売した際に、その紹介料として手数料を受け取ります。これが最も一般的な利益の形です。
2.
取扱手数料
お客様が旅行の手配を依頼する際に、その手続きの代行費用としてお客様から直接手数料をいただく場合もあります。
このようにお客様と旅行サービス提供者の間に入り、旅のプランニングから手配までをトータルでサポートすることで、ビジネスが成り立っています。
【職種別】旅行代理店の気になる仕事内容を徹底解剖
「旅行代理店の仕事」と一言で言っても、その内容は多岐にわたります。ここでは代表的な5つの職種について、それぞれの仕事内容ややりがい、大変なことを詳しく見ていきましょう。
仕事内容
店舗のカウンターでお客様の要望をヒアリングし、最適な旅行プランを提案・予約手配します。「旅行代理店の顔」とも言える仕事です。
やりがい
お客様の「ありがとう!」という言葉を直接聞けるのが最大の魅力です。自分が提案したプランで、お客様が最高の思い出を作ってくれた時の喜びは格別です。
大変なこと
国内外の観光地、交通機関、ホテルなど、幅広い知識が常に求められます。また、夏休みや年末年始などの繁忙期は非常に忙しくなります。
仕事内容
企業や学校、地域の団体などを訪問し、社員旅行や研修旅行、修学旅行といった団体向けの旅行を企画・提案します。
やりがい
一度に何百人もの人が動く大きな旅行を成功させた時の達成感は、この仕事ならではです。お客様と深い信頼関係を築けることも魅力の一つです。
大変なこと
売上目標が設定されることも多く、プレッシャーを感じる場面もあります。お客様の要望に応えるため、何度も企画を練り直す粘り強さも必要です。
仕事内容
まだ世の中にない新しいパッケージツアーや旅行商品を企画し、形にする仕事です。市場のトレンドを分析し、魅力的な行き先やテーマを考え、航空券やホテルを組み合わせて商品を作り上げます。
やりがい
自分のアイデアがパンフレットやウェブサイトに掲載され、多くの人に旅の楽しみを届けられることです。自分が企画したツアーが人気商品になった時の喜びは計り知れません。
大変なこと
ただ面白いだけでなく、利益が出る価格設定を考える必要があります。また、常に新しい情報をキャッチし、世の中のニーズを読み解く力が求められます。
仕事内容
パッケージツアーに同行し、旅程の管理や観光地の案内、お客様の安全確保などを行います。旅のスムーズな進行を支える、旅のリーダー的存在です。
やりがい
お客様と一緒に旅の感動をその場で分かち合えることです。様々な国や地域を訪れ、多様な文化に触れられるのも大きな魅力です。
大変なこと
フライトの遅延やお客様の体調不良など、予期せぬトラブルに対応する冷静さが求められます。また、長時間の移動や時差もあり、体力的にハードな一面もあります。
仕事内容
旅行商品を構成する航空券の座席やホテルの客室、観光バスなどを、航空会社やホテルと交渉して確保する仕事です。
やりがい
人気の時期に良い条件で座席や客室を確保できた時など、自分の交渉力が会社の利益に直結することを実感できます。旅行商品を陰で支える、縁の下の力持ちです。
大変なこと
常に正確な作業が求められ、ミスの許されない仕事です。また、より良い条件を引き出すための交渉力やコミュニケーション能力も必要になります。
旅行代理店で働くには?必要なスキルと有利になる資格
旅行代理店で働くために、特別な才能が必要なわけではありません。しかし、持っていると仕事に活かせるスキルや、就職活動で有利になる資格は確かに存在します。
コミュニケーション能力
お客様の希望を正確に聞き出す力、そして分かりやすく提案する力は、どの職種でも不可欠です。
情報収集能力と企画力
お客様を満足させるためには、常に最新の観光情報やトレンドを学び続ける姿勢が大切です。その情報を元に、魅力的なプランを組み立てる力も求められます。
ホスピタリティ(おもてなしの心)
「お客様に旅を楽しんでほしい」「喜んでもらいたい」という気持ちが、すべての仕事の基本になります。相手の立場に立って考え、行動できる心が何よりも重要です。
旅行業務取扱管理者(国家資格)
旅行業界で働く上で最も重要と言われる資格です。旅行業法や約款、実務に関する専門知識を証明するもので、営業所ごとに必ず有資格者を置く義務があるため、就職に非常に有利になります。
TOEICなどの語学資格
海外旅行の取り扱いや、外国人観光客の対応など、語学力が活かせる場面は年々増えています。特に英語力は大きなアピールポイントになります。
サービス接遇検定
お客様への「おもてなしの心」や、ビジネスシーンでの適切なマナー、コミュニケーション能力を証明する資格です。旅行代理店の仕事では、お客様との良好な関係を築く上で非常に役立ちます。
旅行代理店に向いている人の特徴5選
ここまで読んで、「自分は旅行代理店の仕事に向いているかな?」と気になった人もいるかもしれません。ここでは、この仕事で輝ける人の5つの特徴をご紹介します。
1.
旅行が好きで、その楽しさを誰かに伝えたい人
何よりも「旅行が好き」という気持ちが原動力になります。自分が体験した感動やワクワクを、今度は誰かのために届けたいと思える人は、大きなやりがいを感じられるでしょう。
2.
人と話すのが好きで、喜ばせるのが得意な人
お客様との会話の中から、隠れたニーズや夢を引き出し、形にしていく仕事です。「ありがとう」と言われることに喜びを感じる人には、まさに天職と言えます。
3.
計画を立てたり、調べ物をしたりするのが苦にならない人
旅行プランの作成は、時刻表や地図、観光情報を駆使する地道な作業の積み重ねです。細かい情報を集めて、パズルのように最適な計画を組み立てるのが好きな人に向いています。
4.
予期せぬトラブルにも冷静に対応できる人
旅行には、天候によるフライトの遅延やお客様の急病など、予測できない事態がつきものです。そんな時でも慌てず、お客様の不安を取り除きながら最善の策を考えられる冷静さが求められます。
5.
新しいことに挑戦する好奇心旺盛な人
旅行業界は常に変化しています。新しい観光地、新しい旅のスタイル、新しい技術など、未知のことにワクワクし、積極的に学んでいける人は、常に成長し続けることができます。
【進路選択の決定版】旅行代理店を目指すための学び方
旅行代理店で働くという夢を叶えるために、高校卒業後の進路はとても重要です。ここでは、主な3つの選択肢「専門学校」「4年制大学」「専門職短期大学」について、それぞれの特徴を比較しながら解説していきます。
まずは、それぞれの違いを表で見てみましょう。
選択肢1
専門学校で「即戦力」を目指す
専門学校の最大の魅力は、旅行業界で働くための実践的な技術を短期間で集中的に学べることです。4年制大学よりも短期間で卒業し、いち早く社会に出て活躍したい人に向いています。ただし、学びが専門分野に特化しているため、将来もし他の業界に興味が移った場合のキャリアチェンジは、少し考えにくくなるかもしれません。
選択肢2
4年制大学で「幅広い可能性」を探す
4年制大学では、観光学だけでなく、経済学や社会学、語学など幅広い教養を身につけることができます。将来の選択肢を広く持っておきたい、じっくり自分の適性を見極めたいという人におすすめです。一方で、専門学校に比べると実習などの機会は少なく、就職後に現場で学ぶべきことが多くなる傾向があります。
新しい選択肢
専門職短期大学で「実践力と応用力」を両立する
「実践力も欲しいけど、将来のために幅広い知識や学位も欲しい…」そんなあなたに注目してほしいのが、「専門職短期大学」という新しい選択肢です。これは、専門学校の「実践力」と4年制大学の「応用力」、両方の良いところを2年または3年で学べる新しいタイプの学校です。
例えば、せとうち観光専門職短期大学では、以下のような特長があります。
公的な「短大卒」の学位が取れる
卒業すると「短期大学士(専門職)」という学位がもらえます。これは専門学校の「専門士」とは違い、公的な「短大卒」の学歴になるため、就職活動の幅が広がり、保護者の方にも安心してもらいやすいでしょう。
圧倒的な実習時間で即戦力が身につく
総授業時間のうち3分の1以上が実習や演習です。さらに、合計3ヶ月以上も本物の企業で働く「臨地実務実習」があり、在学中からプロの現場を体験できます。
将来、リーダーを目指せる知識も学べる
旅行の専門知識だけでなく、会社の経営やマーケティング(商品を売るための戦略)についても学べます。これにより、将来的にチームのリーダーや管理職を目指すための土台を築くことができます。
気になる旅行業界の現状と将来性
「旅行業界って、コロナで大変だったんじゃないの?」「将来、AIに仕事が奪われたりしない?」そんな不安を感じている人もいるかもしれません。最後に、旅行業界の「今」と「未来」についてお話しします。
結論から言うと、旅行業界は力強く回復し、成長を続けています。 国内旅行は活気を取り戻し、海外からの観光客(インバウンド)も増加しています。人々が旅に求める「特別な体験」への欲求は、これからもなくなることはありません。
これからの旅行業界を理解する上で、2つの重要な言葉があります。
観光DX
AIやインターネットなどの最新技術を使って、もっと便利で楽しい旅行体験を生み出すことです。例えば、スマホ一つで予約から観光案内まで完結するようなサービスがこれにあたります。
サステナブルツーリズム
地域の環境や文化を守りながら、旅行を楽しむという考え方です。ただ観光地を消費するのではなく、その土地の未来にも貢献するような旅のスタイルが注目されています。
「AIが最適なプランを提案してくれるなら、旅行代理店の仕事はなくなるのでは?」と心配する声も聞きます。しかし、そんなことはありません。
AIは膨大なデータから効率的なプランを作るのは得意ですが、お客様一人ひとりの「なんとなくこんな旅がしたい」という曖昧な気持ちを汲み取ったり、予期せぬトラブルに臨機応変に対応したりすることはできません。人の心に寄り添い、温かみのある提案やサポートができるプロフェッショナルの価値は、むしろこれからますます高まっていくでしょう。
旅行代理店の仕事に関するよくある質問(Q&A)
まとめ
この記事では、旅行代理店の仕事について、多角的に解説してきました。最後に、大切なポイントを振り返りましょう。
- 旅行代理店の仕事は、カウンターセールスから企画、添乗まで多岐にわたる。
- 仕事のやりがいは、お客様に旅の感動と喜びを届けられること。
- 働くためには、コミュニケーション能力とおもてなしの心が不可欠。
- 進路には専門学校、大学、そして両方の良いとこ取りをした「専門職短期大学」という選択肢がある。
- 旅行業界は回復・成長しており、AI時代でも「人」の価値はなくならない。
旅行代理店の仕事は、誰かの人生にとって忘れられない1ページを創り出す、本当にやりがいの大きい仕事です。
あなたの「旅行が好き」という気持ちを、将来の仕事に繋げるためには、まず自分に合った「学びの場」を選ぶことが何よりも大切なのです。
専門学校の実践力と、大学の応用力。その両方を身につけられる新しい学びに興味が湧いたら、まずはオープンキャンパスでその違いを体験してみませんか?
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