【進路に悩む高校生へ】バンケットスタッフとは?仕事内容から将来のキャリアパスまで徹底解説
ホテルの結婚式やパーティーで、スマートにお客様をもてなすバンケットスタッフ。華やかで憧れるけど、
「実際はどんな仕事なんだろう?」
「どんな進路を選べば、夢を叶えられるんだろう?」
そんな疑問や不安を抱えていませんか?
この記事では、バンケットスタッフという仕事について、具体的な仕事内容から、やりがい、大変なこと、そして気になる給料や将来のキャリアパスまで、あなたの進路選択に必要な情報をすべて解説します。
この記事を読み終える頃には、バンケットスタッフという仕事の全体像が明確になり、あなたが本当に進むべき道に自信が持てるようになります。
バンケットスタッフとは?お客様の特別な一日を創るプロフェッショナル
バンケットスタッフの役割を一言で解説
バンケットスタッフとは、お客様の一生に一度の特別な日を、最高のサービスで演出するおもてなしのプロフェッショナルです。結婚披露宴や企業の記念パーティー、国際会議など、様々なイベントが最高の思い出となるよう、会場の準備から当日のサービス、後片付けまで、あらゆる場面で心を込めてサポートします。
バンケットサービスとは?言葉の意味と仕事の範囲
「バンケット(Banquet)」は英語で「宴会」を意味します。つまり、バンケットサービスとは、ホテルや結婚式場などで行われる宴会において、食事や飲み物の提供をはじめとする、お客様へのおもてなし全般を指します。単に料理を運ぶだけでなく、お客様が快適に過ごせる空間を創り出し、イベントを円滑に進めるための重要な役割を担っています。
働く場所は?ホテル、結婚式場、レストランなど
バンケットスタッフが活躍する場所は多岐にわたります。主な勤務先は以下の通りです。
- ホテル
- 専門の結婚式場
- 宴会施設を持つレストラン
- イベントホールやカンファレンスセンター
特に大規模なホテルでは、大小さまざまな宴会場があり、日々多種多様なイベントが開催されるため、豊富な経験を積むことができます。
バンケットスタッフの具体的な仕事内容を1日の流れで解説
華やかなイメージのあるバンケットスタッフですが、その仕事は多岐にわたります。ここでは、ある結婚披露宴の日の1日の流れを例に、具体的な仕事内容を見ていきましょう。
【出勤〜開宴前】会場設営と最終ミーティング
宴会が始まる数時間前に出勤し、まずは会場の準備からスタートします。
会場設営
テーブルや椅子をお客様の人数やレイアウトに合わせて配置します。重いテーブルを運ぶこともあるため、体力も必要です。
テーブルセッティング
お皿やグラス、ナイフ・フォークなどのシルバー類を、決められた位置に正確に並べます。テーブルクロスにシワがないか、グラスはピカピカに磨かれているかなど、細部までチェックします。
情報共有ミーティング
料理長やプランナーなど、関連部署のスタッフ全員でミーティングを行います。当日の進行スケジュール、お客様のアレルギー情報、特別なリクエストなどを共有し、最高のサービスを提供できるよう意思統一を図ります。
【開宴中】最高のサービスでお客様をおもてなし
開宴と同時に、バンケットスタッフの腕の見せ所です。常に会場全体に気を配り、お客様一人ひとりに合わせたサービスを提供します。
料理・ドリンクの提供
お客様の食事のペースに合わせて、最適なタイミングで料理や飲み物を提供します。温かい料理は温かいまま、冷たい料理は冷たいまま、最高の状態で召し上がっていただけるよう心がけます。
お客様への対応
「お飲み物のおかわりはいかがですか?」といったお声がけや、お子様用の椅子の準備など、お客様が求める前に気づいて行動することが大切です。
イベント進行のサポート
スピーチや余興に合わせて照明を調整したり、ケーキ入刀の準備をしたりと、イベントがスムーズに進むよう他のスタッフと連携して動きます。
【閉宴後】後片付けと翌日の準備
お客様をお見送りした後も、仕事は続きます。
後片付け
テーブルの上の食器類をすべて下げ、テーブルや椅子を片付けます。会場を清掃し、元の状態に戻します。
備品の管理
使用した食器やグラスを洗浄し、リネン類(テーブルクロスやナプキン)をクリーニングに出します。備品の数をチェックし、破損がないかなども確認します。
翌日の準備
翌日に予定されている宴会の情報を確認し、必要な準備を進めておきます。
バンケットスタッフの仕事のやりがいと大変なこと
どんな仕事にも、やりがいと大変なことの両方があります。バンケットスタッフという仕事の魅力と、乗り越えるべき壁について見ていきましょう。
やりがい①
お客様の「ありがとう」が直接聞ける
最大のやりがいは、お客様の幸せな瞬間に立ち会い、感謝の言葉を直接いただけることです。新郎新婦やご両親から「おかげで最高の式になりました」と言っていただけた時の喜びは、何物にも代えがたいものです。
やりがい②
チームで一体感を持って目標を達成できる
バンケットサービスは、一人では決して成り立ちません。キャプテン(現場責任者)を中心に、スタッフ全員が同じ目標に向かって協力し、一つの宴会を成功させた時の達成感は格別です。仲間との強い絆が生まれるのも、この仕事の魅力です。
やりがい③
一流のマナーやスキルが身につく
正しい言葉遣いや美しい立ち居振る舞い、テーブルマナー、ワインの知識など、一生役立つ一流のスキルが自然と身につきます。これは、将来どんな道に進むとしても、あなたにとって大きな財産となるでしょう。
大変なこと
体力と臨機応変な対応力が求められる
宴会中は長時間立ちっぱなしで、重いお皿や機材を運ぶことも多いため、体力が必要不可欠です。また、予期せぬトラブル(お客様が飲み物をこぼす、進行が急に変わるなど)が発生することもあります。そんな時でも冷静に、そして笑顔で柔軟に対応する力が求められます。
バンケットスタッフに向いている人の特徴5選
ここまで読んで、「自分はバンケットスタッフに向いているかな?」と感じた人もいるかもしれません。ここでは、特にバンケットスタッフに向いている人の特徴を5つご紹介します。
1.
人を喜ばせるのが好きな人
「誰かのために何かをしたい」「人の笑顔を見るのが好き」という気持ちが、最高のサービスを生み出す原動力になります。
2.
チームワークを大切にできる人
自分の役割をこなすだけでなく、周りのスタッフの状況を見て助け合うなど、チーム全体で最高のパフォーマンスを発揮しようとする姿勢が重要です。
3.
細かい気配りができる人
お客様のグラスが空になる前に気づいたり、会場の小さなゴミを見つけたり。細やかな気配りが、お客様の満足度を大きく左右します。
4.
体力に自信がある人
華やかなイメージとは裏腹に、体力勝負な一面も。長時間動き回っても笑顔を絶やさない、タフさも必要です。
5.
臨機応変に対応できる人
マニュアル通りにいかないことが日常茶飯事です。どんな状況でも落ち着いて、今何をすべきかを判断し、行動できる力が求められます。
バンケットスタッフの給料・年収はどのくらい?
仕事を選ぶ上で、給料や年収は大切なポイントですよね。バンケットスタッフの収入は、雇用形態や経験、勤務先によって異なります。
正社員の平均年収と給与体系
正社員のバンケットスタッフの平均年収は、300万円〜450万円程度が一般的です。ただし、これはあくまで目安であり、勤務先のホテルの規模や地域、個人の経験や役職によって変動します。経験を積み、キャプテンやマネージャーといった役職に就くことで、年収は500万円以上になることも可能です。
アルバイト・派遣社員の時給相場
未経験から始める場合、アルバイトや派遣社員としてスタートすることも多いです。その場合の時給相場は、1,100円〜1,800円程度です。特に土日祝日や、結婚式の多いシーズンは時給が高くなる傾向があります。
給料を上げるためのポイント
バンケットスタッフとして収入をアップさせていくためには、いくつかのポイントがあります
経験を積んで役職を目指す
現場のリーダーである「キャプテン」や、部門全体を管理する「バンケットマネージャー」へと昇進することで、役職手当がつき給料が上がります。
専門スキルを磨く
ソムリエの資格を取得したり、語学力を高めたりすることで、専門性を評価され、資格手当などがつく場合があります。
規模の大きなホテルや格式の高い会場で働く
一般的に、外資系ホテルや大規模なシティホテル、格式の高い専門式場などは、給与水準が高い傾向にあります。
バンケットスタッフになるには?3つの進路を徹底比較
「バンケットスタッフになりたい!」と思ったら、どんな進路を選べば良いのでしょうか。ここでは、主な3つの選択肢について、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
必要な資格やスキルはある?
バンケットスタッフになるために、必須の学歴や資格は特にありません。しかし、就職やその後のキャリアアップを考えると、持っていると有利になる資格はあります。
レストランサービス技能検定(HRS)
国家資格であり、サービスの知識と技術を証明できます。
TOEIC®などの語学系の資格
国際的なホテルでは、海外のお客様と接する機会も多く、語学力は大きな強みになります。
ソムリエ、バーテンダー関連の資格
ドリンクに関する専門知識は、サービスの質を格段に向上させます。
これらのスキルや知識は、専門の教育機関で効率的に学ぶことができます。
【選択肢①】
専門学校で実践スキルを最短で学ぶ
ホテルやブライダル系の専門学校では、バンケットサービスに特化した実践的な技術を、短い期間で集中的に学ぶことができます。早く現場に出て活躍したい人に向いています。
【選択肢②】
大学で幅広い教養とマネジメントを学ぶ
大学の観光学部や経営学部などでは、ホスピタリティ産業全般に関する理論や、経営の知識を幅広く学ぶことができます。将来的に管理職を目指したい人にとって、有利な選択肢です。
【選択肢③】
専門職短期大学で「実践力」と「学位」を両立する
専門職短期大学は、専門学校のような「実践的な学び」と、大学のような「理論的な学び」を両立できる新しい選択肢です。座学だけでなく、実際のホテルやレストランでの長期実習を通じて、即戦力となる実践力を身につけることができます。現場で即戦力となる技術と、将来のキャリアアップに必要な知識の両方を、効率的に身につけたい人におすすめです。
バンケットスタッフのその後のキャリアパス
バンケットスタッフは、お客様にサービスを提供するだけの仕事ではありません。その経験を活かして、多様なキャリアを築くことが可能です。将来どんな自分になりたいか、イメージしながら見てみましょう。
現場のプロフェッショナルを目指す道(サービスキャプテンなど)
まずは現場での経験を積み、サービスの技術を極めていく道です。数十人のスタッフをまとめる「サービスキャプテン」として、宴会全体の品質を管理する役割を担います。お客様からの信頼も厚く、現場に欠かせない存在となります。
マネジメント職へ進む道(バンケットマネージャー、支配人など)
現場の経験を活かし、部門全体を管理する立場へとステップアップする道です。「バンケットマネージャー」は、売上の管理、スタッフの採用・育成、新しい宴会プランの企画など、経営的な視点が求められます。さらに経験を積めば、ホテル全体の運営を担う「支配人」を目指すことも夢ではありません。
ここで大切なのは、現場のサービス技術だけではマネジメントはできない、ということです。売上を分析したり、効果的な人材育成計画を立てたりするためには、経営学やマーケティング、会計といったビジネスの知識が不可欠になります。現場経験だけでは身につけにくいこれらの知識を、学生のうちから体系的に学んでおくことが、将来のキャリアの可能性を大きく広げる鍵となります。
経験を活かして他部門へ挑戦する道(ブライダルプランナー、企画・マーケティングなど)
バンケットで培ったお客様への対応力や、イベント運営の知識を活かして、他の部門で活躍する道もあります。例えば、お客様と直接打ち合わせをして結婚式を創り上げる「ブライダルプランナー」や、ホテルの魅力を発信する「企画・マーケティング部門」など、活躍の場は多彩です。
独立・起業という選択肢
ホテルやレストランで十分な経験を積んだ後、自身のレストランやケータリングサービスを立ち上げるという道もあります。サービス、料理、経営のすべてに関する深い知識と経験が求められます。
バンケットスタッフに関するよくある質問(Q&A)
最後に、バンケットスタッフを目指す高校生からよく寄せられる質問にお答えします。
多くのホテルや結婚式場では、アルバイトから経験を積んで正社員になる「正社員登用制度」を設けています。まずはアルバイトとして現場を経験し、仕事への適性を見極めるのも良い方法です。ただし、新卒で正社員として採用された場合と比べて、キャリアプランや給与体系が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
特に、国際的なホテルや観光地の施設では、海外からのお客様も多くいらっしゃいます。語学力があれば、より幅広いお客様に対応でき、サービスの質も向上するため、キャリアアップの大きな武器になります。
結婚式やパーティーは土日祝日に集中するため、基本的には平日が休みになることが多いです。また、宴会の開始時間や終了時間によって勤務時間も変動するため、生活リズムは不規則になりがちです。しかし、チームで協力してシフトを調整するため、希望休を取ることも可能です。
まとめ:将来を見据えた進路選択で、憧れのバンケットスタッフを目指そう
この記事では、バンケットスタッフの仕事内容からキャリアパスまで、詳しく解説してきました。
バンケットスタッフは、お客様の感動的な瞬間を創り出す、非常にやりがいのある仕事です。そして、その経験を活かして、現場のプロフェッショナルからホテルの支配人まで、多様なキャリアを目指せる魅力的な職業でもあります。
だからこそ、目先の技術を身につけることだけを考えるのではなく、あなたが将来どんな風に活躍したいか、そのキャリアパスまで見据えた進路を選ぶことが非常に大切です。
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